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急成長 新興国市場に対応  日野自動車、古河工場を初公開 

2017年10月12日


 日野自動車は12日、主力とする中大型トラックの生産を本社工場(東京都日野市)から移管した、新設の古河工場(茨城県古河市)を初めて報道陣に公開した。新工場は日野工場に比べ3分の1程度に納期を短縮できる効率的な生産を実現した。国内の中核拠点として、内外に車両を供給する。また同社は、来春には約19億円を投じてロシアで組立工場の建設にも着手。
供給力の増強で、新興国を中心に急成長する建設・物流向け商用車市場の開拓に弾みをつける。

 商用車は、同じ商品でも仕様が多岐にわたる。このため同社は約720億円を投じて、古河工場に多品種少量生産のニーズに効率よく応えるための先進工法や新技術を採用した。

 敷地面積は日野工場の約2倍となる約85万平方メートルで、現在約2200人の従業員を抱える。年間生産能力は約4万5000台で、現在の稼働率は約9割という。

 この日は、量と種類の変動に応じて柔軟に効率生産できる工法などを公開。車種別に3本あった日野工場の組み立てラインを1本の共有ラインに集約して異なる部品を流して組み立てる「混流生産」のほか、複数のロボットが手分けし部材を溶接し運転席などに仕上げる工程も披露した。

 これらのノウハウは、ロシアモスクワ州ヒムキ市で2019年に生産を始める中小型トラックの組立工場にも生かす。記者会見した小梶博副社長は「古河工場の生産性をさらに高め、知見を新興国に展開する生産拠点に移植したい」と述べた。

 同社の17年度の海外販売台数は前年度比7.8%増の約11万6000台と3年連続で増加し、過去最高を記録する見込みという。

 中大型トラックの本社工場から古河工場への生産移管は12年から段階的に進め、今年9月末までに全種類が生産できる態勢を整えた。

 敷地が手狭になっていた本社工場は8月末までに車両生産を終えており、20年をめどに閉鎖する予定だ。