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高級ボートも「レクサス」

2018年03月08日

 トヨタ自動車は8日、高級車ブランド「レクサス」を冠した大型ボート事業に本格参入すると発表した。来年後半に米国で生産・販売を始め、2020年春には日本に投入する。高級車とボートの顧客は重なっており、両方からブランドの魅力を訴えて商機拡大につなげる構えだ。

 優れたボートの新製品を表彰する「日本ボート・オブ・ザ・イヤー2017」の最終選考発表会が同日、横浜市内で開催された。この中で特別賞を受賞したトヨタが、大型ボートの商品化計画を明らかにした。

 トヨタは昨年、レクサスのデザインやエンジンなどの技術を取り入れて試作したボート「レクサス・スポーツヨット・コンセプト」を発表。全長12.7㍍の8人乗りで、「海の真ん中に隠れ家のような空間を作れないか」という豊田章男社長の鶴の一声で開発を進めてきた。

 そこで培った知見を今回の商品化に生かす。具体的には、全長を19.8㍍に拡大し居住性を高めるほか、船の状態を遠隔で監視しトラブルを予防するなどサービス面も充実させる。最高出力は2000馬力以上。生産は、米マーキー・ヨット(ウィスコンシン州)に委託する。

 トヨタの友山茂樹副社長は、記者団に「レクサスオーナーの中にはボート所有者もいる。車とボートの双方からブランド価値を訴えたい」と述べ、富裕層の開拓に意欲を示した。

 トヨタは1997年からボートの開発・生産を始め、2017年度末までに国内で約880隻を販売する見込み。17年に国内で販売された8㍍以上のレジャー向けボート400隻のうち、トヨタのシェアは約10%だが、大型ボート事業への参入を弾みにブランドの競争力を高め、シェア拡大につなげたい考えだ。