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物流寸断 工場停止や店舗休業 西日本豪雨 自動車・小売り、業績悪化を懸念

2018年07月09日


西日本を中心とした記録的豪雨による企業活動への影響は週明け9日も続いた。鉄道などの交通インフラが被害を受けて物流網(サプライチェーン)が寸断。小売りへの商品供給が滞っているほか、自動車工場などでは部品不足による稼働停止が相次いだ。各社は復旧の動きを探る一方、被害が長期化する恐れもあり、業績への悪影響も懸念される。

 宅配荷受け見合わせ

 「大動脈の貨物鉄道が動かないことに加え、トラックも足りず、東日本からの配送需要の大きさに対応できない」

 8日夕方の集配から、東日本エリアから九州向けの宅配便の荷物の受け付けを停止した佐川急便の担当者はため息をつく。9日午後3時現在には集配不能地域が愛媛、広島、岡山の3県に縮小したが回復には至らない。ヤマト運輸も宅配便の荷受けを京都、岡山、広島、愛媛など7府県の一部で停止。クール便も広島、島根、山口の3県全域で荷受けを見合わせる。

 物流停滞の要因は、九州と東日本をつなぐ鉄道貨物の寸断だ。今回の豪雨でJR西日本の山陽線と伯備線、JR四国の予讃線が被害を受け、3路線を利用する貨物列車も運休を余儀なくされた。9日午前8時までの運休本数は計434本に上る。

 経済の血流ともいえる物流の混乱による影響は大きい。コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパンは、岡山県内の8店舗など計17店舗を休業した。自治体から避難指示が出ていることもあるが、道路網が寸断されていることで、「物資到着に通常よりも分程度の遅延が出ている」(広報)。

 牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(HD)は9日午前時点で、広島県内のすき家24店舗を休業にした。ファミリーレストラン「ココス」、回転ずし「はま寿司」などを含めたグループ全体では計44店舗で営業を取りやめている。主因は食材の配送に大きな遅れが出ているためだ。

 マツダは7日に操業を休止した本社工場(広島県府中町)、防府工場(山口県防府市)の2工場について、部品の調達が滞っていることや従業員の安全確保のため、10日まで操業を見送る。11日以降の稼働は10日に判断する。

 ダイハツ工業も本社工場(大阪府池田市)、京都工場(京都府大山崎町)、滋賀第2工場(滋賀県竜王町)、大分工場(大分県中津市)の4工場で、9日の日中の生産を休止した。同日夜は稼働させる方針だが、10日の日中の操業については部品の調達状況などを見て今後判断する。

 浸水被害大きく

 大雨による浸水被害で休業を余儀なくされた店舗、工場も少なくない。

 流通大手イオンは9日午前、岡山、広島、福岡、愛媛各県にあるグループのスーパーやコンビニ計8店舗の休業を決めた。特に浸水被害が大きかった岡山県倉敷市のスーパー「山陽マルナカ真備店」は再開のめどがたっていないという。ローソンは9日午後4時時点で計19店舗が休業。このうち浸水被害による休業は14店舗に上る。

 三菱重工業は、断水のため新幹線用ブレーキなどを造る三原製作所(広島県三原市)を休業。パナソニックも、業務用ビデオカメラを製造する岡山工場(岡山市)が浸水被害を受け、9日の操業を見送った。

 一方で、三菱自動車は7日に稼働を休止していた水島製作所(岡山県倉敷市)を9日に稼働再開。トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)も休止していた宮田工場(同市)など3工場の稼働を再開するなど、復旧の動きもみられる。